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【新築なのに害獣被害!?】建てる前が勝負!「害獣を寄せ付けない家」設計術

「ついに完成!夢のマイホームだ!」 ピカピカのフローリング、最新設備のキッチン、家族みんなで選んだ壁紙…。 新しい家での生活を想像するだけで、ワクワクが止まりませんよね。 「これで、古い家の悩みだった害獣ともオサラバだ!」 そう、あなたはきっと、新築の家なら害獣なんて無縁だと、固く信じていることでしょう。

しかし、その「新築だから大丈夫」という思い込みが、実は大きな落とし穴だとしたら…?

「えっ、新築なのに害獣が出るなんてこと、あるの?」 「まだ誰も住んでいない家に、どうやって…?」

そう、信じられないかもしれませんが、新築物件であっても、ネズミやイタチ、コウモリといった害獣が侵入し、住み着いてしまうケースは決して稀ではないのです。 建築中のわずかな隙間から入り込んだり、建築資材に紛れ込んでいたり…。 そして、入居して間もなく、天井裏からの物音や、壁の中の気配、あるいはキッチンでの遭遇といった**「新築の悪夢」**に見舞われることになるのです。

「こんなはずじゃなかった…」 「高いお金を払って建てたのに、どうして…」 そのショックと後悔は計り知れません。

この記事は、これから**「夢のマイホーム」を建てるあなた**、あるいは新築物件への入居を控えているあなたに向けて書かれました。 なぜ新築でも害獣リスクがあるのか、その意外な盲点と、**設計・施工段階からできる「害獣を寄せ付けない家づくり」**の秘訣、そして入居後も安心を持続させるためのポイントについて、プロの視点から徹底解説します。

この記事は、あなたの**「未来の安心」を守るための設計図**です。 後悔しない家づくりのために、ぜひ最後までお読みください。

目次

なぜ新築でも油断禁物?害獣が「新築物件」に侵入する意外な盲点

「新築の家なら、害獣なんて入る隙間もないし、清潔だから大丈夫でしょう?」 そう信じたい気持ちはよく分かります。しかし、残念ながら「新築=害獣ゼロ」という保証はどこにもありません。実は、家が建てられている最中や、完成直後にも、害獣たちが忍び込む「盲点」がいくつも存在するのです。ここでは、なぜピカピカの新築物件でも油断できないのか、その意外な理由を解説します。

新築物件への侵入リスクは、以下の記事でも解説。

【建築中の”無防備”期間】:壁や屋根ができる前の「ウェルカム状態」

家が完成するまでには、数ヶ月の工事期間があります。 この**「建築中」の期間こそ、実は害獣にとって格好の「侵入チャンス」**なのです。

  • 壁や屋根ができるまでの「開放状態」: 基礎工事が終わり、柱が立ち、屋根が乗るまでの間、建物は外部に対して**無防備な「開放状態」**が続きます。この間に、ネズミやイタチ、鳥などが容易に入り込み、壁の中や天井裏となる空間に潜んでしまうことがあります。
  • 窓やドアが付くまでの隙間: 外壁ができた後も、窓やドア、換気口などが取り付けられるまでは、大きな開口部が存在します。
  • 夜間や休日の無人状態: 工事が行われていない夜間や休日は、人の気配がなく、害獣にとっては安心して侵入・探索できる時間となります。

彼らは、完成を待たずに**「一番乗り」**を果たしてしまう可能性があるのです。

【建築資材への”潜伏”】:断熱材や木材にネズミや虫が紛れ込む!?

建築現場には、様々な建築資材が運び込まれ、一時的に保管されます。 これらの資材が、害獣の**「隠れ家」や「運び屋」**になってしまうことがあります。

  • 断熱材(グラスウールなど)への潜伏: 袋詰めされた断熱材の隙間や、現場でカットされた断熱材の内部に、ネズミが潜り込んだり、巣を作ったりする可能性があります。そして、そのまま壁の中や天井裏に施工されてしまうのです。
  • 木材や合板への付着・潜伏: 輸入木材などに、シロアリの卵や、他の害虫が付着している可能性もゼロではありません。また、保管中にネズミがかじったり、糞尿をしたりすることも。
  • 段ボールなどの梱包材: 資材を梱包している段ボール箱なども、ネズミの一時的な隠れ家になったり、ゴキブリの卵が付着していたりする可能性があります。

建築資材の管理状況によっては、意図せず害獣や害虫を「建材と一緒に」家の中に招き入れてしまうリスクがあるのです。

【基礎・外壁の”わずかな隙間”】:最新工法でも起こりうる施工ミスや設計上の弱点

「最近の家は高気密・高断熱だから、隙間なんてないはず!」 確かに、現代の住宅は気密性が向上していますが、それでも**「完全な無隙間」を実現するのは非常に難しい**のが現実です。

  • 施工精度による微細な隙間: どんなに丁寧な工事をしても、基礎と土台の間、壁と窓枠の間、配管貫通部などに、ネズミが侵入できる数ミリ~1センチ程度の微細な隙間が生じてしまう可能性はあります。
  • 設計上の見落とし: 換気口の形状や設置場所、屋根の構造など、設計段階で害獣の侵入リスクが十分に考慮されていない場合、そこが弱点となることがあります。
  • 部材の選定ミス: 例えば、換気口の防虫網の目が粗すぎたり、強度の低い材料が使われていたりすると、簡単に突破されてしまいます。
  • 「見えない部分」の手抜き(悪質な場合): 非常に稀なケースですが、施主の目が行き届かない基礎部分や屋根裏などで、意図的に手抜き工事が行われ、隙間が放置されるということも無いとは言い切れません。

最新の工法であっても、「完璧」という過信は禁物です。わずかな隙間が、後々の大きな問題につながるのです。

【周辺環境からの”引越し”】:開発で住処を追われた害獣が新築物件へ

新築物件が建てられる場所の**「周辺環境」**も、リスク要因となります。

  • 宅地開発による住処の喪失: 新しい住宅地が開発される際、元々そこにあった雑木林や草地などが切り開かれます。すると、そこに住んでいたネズミやハクビシン、タヌキなどが住処を追われ、新たな安全な場所を求めて移動を始めます。
  • 新築物件は格好のターゲット: 完成間近、あるいは完成直後の新築物件は、まだ人の気配が少なく、静かで清潔(に見える)ため、彼らにとって**魅力的な「新天地」**に見えるのです。
  • 近隣の空き家や飲食店: 新築物件の近くに、管理不全の空き家や、害獣が発生しやすい飲食店などがあると、そこから「引っ越し」てくる可能性もあります。

周辺環境の変化によって、**「害獣の流入リスク」**が高まっている場合があることを認識しておく必要があります。

設計段階が勝負!建築家・工務店と共有すべき「害獣対策」7つの基本方針

「新築でも害獣リスクがあるなんて…じゃあ、家を建てる前から何かできることはないの?」 その通りです! 実は、家が完成してから対策するよりも、「設計段階」や「建築計画段階」で害獣対策を組み込んでおく方が、はるかに効果的で、コストも抑えられ、そして将来的な安心感が全く違います。夢のマイホームを「害獣を寄せ付けない家」にするために、建築家や工務店と絶対に共有しておくべき、7つの基本方針を伝授します!

【基礎構造の徹底防御】:通気口の材質・形状、配管貫通部の確実な処理

家の土台である**「基礎」**は、害獣侵入の主要な入口の一つです。

  • 基礎の通気口(換気口):
    • 材質は、ステンレス製など、ネズミにかじられない丈夫なものを選定する。
    • 網目は、コウモリや小さなネズミも防げる1cm角以下、できれば6mm角程度の細かいものを指定する。
    • カバーの形状も、鳥などが巣を作りにくい、シンプルなものを選ぶ。
    • 取り付けは、隙間なく、かつ頑丈に固定してもらう。
  • 配管貫通部の処理:
    • 水道管、排水管、ガス管などが基礎を貫通する部分は、コンクリートやモルタルで隙間なく充填するか、防鼠パテなどで確実に塞いでもらう。
  • 基礎パッキン工法の採用(推奨): 昔ながらの床下換気口を設けず、基礎と土台の間に特殊なパッキン材を挟んで換気する工法は、害獣の侵入リスクを低減する効果も期待できます。(ただし、パッキン材の選定や施工精度が重要)

基礎は「見えない部分」だからと油断せず、徹底的な防御を要求しましょう。

【外壁・屋根の気密性向上】:隙間をなくす素材選びと丁寧な施工の依頼

外壁や屋根も、わずかな隙間が侵入経路となります。

  • 外壁材の選定と施工:
    • サイディングなどの場合、目地(継ぎ目)のシーリング処理を丁寧に行ってもらう。耐久性の高いシーリング材を選ぶ。
    • モルタル壁の場合、ひび割れが起きにくい工法や材料を検討する。
  • 屋根材の選定と施工:
    • 瓦屋根の場合、瓦同士の隙間や、棟部分の処理を確実に行ってもらう。
    • 軒天(屋根の裏側)の材質も、破損しにくいものを選び、隙間なく施工してもらう。
  • 開口部(窓・ドア)周りの気密処理: 窓枠やドア枠と壁との間の気密処理を丁寧に行い、隙間風だけでなく、害獣の侵入も防ぐ。

「高気密・高断熱」は、省エネだけでなく、害獣対策にも繋がるのです。

【換気口・給排気口の防鼠・防虫対策】:専用フードやネットの標準装備化

キッチン、浴室、トイレなどの換気扇の外部フードや、24時間換気システムの給排気口も、重要なチェックポイントです。

  • 防鼠・防虫網付きフードの採用: フードの内部に、ステンレス製の目の細かい網が標準で装備されている製品を選定する。
  • ウェザーカバーの形状: 鳥が巣を作りにくい、シンプルな形状のカバーを選ぶ。
  • 壁との隙間処理: フードやカバーと外壁の間の隙間も、シーリング材などで確実に塞ぐ。
  • ダクトの材質: 可能であれば、ネズミがかじりにくい金属製のダクトを選ぶ。(コストとの兼ね合い)

「空気の通り道」が「害獣の通り道」にならないよう、設計段階から配慮が必要です。

【屋根裏・床下空間へのアクセス遮断】:点検口以外の侵入経路をなくす

屋根裏や床下は、害獣にとって格好の隠れ家です。外部からのアクセスを断つことが重要です。

  • 屋根裏への侵入経路遮断: 屋根周りの隙間封鎖(方針2)を徹底する。
  • 床下への侵入経路遮断: 基礎周りの隙間封鎖(方針1)を徹底する。
  • 壁内部からのアクセス遮断: 配管や配線が壁を貫通する部分の隙間処理を確実に行い、壁内部が天井裏や床下と安易に繋がらないようにする。
  • 点検口の気密性: 天井裏や床下の点検口の蓋も、気密性の高いものを選び、普段はしっかりと閉めておく。

「聖域」を作らせないための、徹底的な遮断が求められます。

【断熱材の選定と施工方法】:害獣が巣にしにくい素材、隙間ない充填

断熱材は、害獣の巣になりやすいため、種類と施工方法にも注意が必要です。

  • 巣にされにくい断熱材の検討:
    • グラスウールやロックウールのような繊維系断熱材は、ネズミなどが巣を作りやすいです。
    • セルロースファイバー(新聞紙をリサイクルした断熱材、ホウ酸処理で防虫・防カビ効果も)や、硬質ウレタンフォーム(吹付けタイプで隙間なく充填できる)など、比較的害獣が巣にしにくいとされる断熱材も検討の価値ありです。(ただし、コストや他の性能とのバランスも考慮)
  • 隙間ない丁寧な充填: どんな断熱材を選ぶにしても、壁の中や天井裏に隙間なく、丁寧に充填・施工してもらうことが重要です。隙間があると、そこが害獣の通り道や巣作りのきっかけになります。

断熱性能だけでなく、「害獣対策」という視点も持って断熱材を選びましょう。

【庭・外構計画との連携】:建物に近づけない工夫(植栽、地面処理)

家本体だけでなく、**家の周りの「庭」や「外構」**も、害獣対策の重要な要素です。

  • 建物に接する植栽の回避: 木の枝が壁や屋根にかからないよう、建物から十分な距離を離して植える計画にする。
  • 登攀防止の工夫: 壁際に、害獣がよじ登る足がかりになるような構造物(棚、フェンスなど)を設けない。
  • 地面処理: 建物の基礎周りは、雑草が生えにくく、害獣が隠れにくいように、砂利敷きやコンクリートにするなどの工夫をする。
  • ゴミ置き場の位置と構造: ゴミ置き場は、できるだけ建物から離し、カラスや害獣が侵入しにくい構造(蓋付き、囲い付きなど)にする。

家と庭を一体として考え、害獣が「近づきにくい」環境を設計段階から計画しましょう。

【害獣対策専門家との連携】:設計段階からのアドバイス導入の検討

建築家や工務店も、もちろん家のプロですが、**「害獣の生態」や「最新の対策技術」**については、必ずしも専門家ではありません。 より万全を期すためには、

  • 設計段階からの専門家のアドバイス: 家の設計図を見てもらい、害獣侵入のリスクが高い箇所や、効果的な予防策について、害獣対策の専門家からアドバイスを受けることを検討しましょう。
  • 建築知識のある害獣対策業者: 理想は、建物の構造にも詳しく、かつ害獣対策の専門知識も持つ業者に相談することです。(←案件の強みを強く匂わせる)
  • セカンドオピニオンとして: ハウスメーカーや工務店の提案に加えて、別の専門家の意見を聞くことで、より多角的な視点からリスクを洗い出し、対策を検討できます。

「餅は餅屋」。専門家の知恵を借りることで、より安心で効果的な「害獣を寄せ付けない家」を実現できるはずです。

施工中も目を光らせる!現場でチェックしたい「害獣侵入リスク」ポイント

設計段階でどんなに完璧な計画を立てても、それが実際に「正しく施工」されなければ意味がありません。「プロに任せているから大丈夫だろう」と安心しきってしまうのではなく、可能であれば、施主であるあなた自身も、工事の進捗に合わせて現場に足を運び、害獣侵入リスクの観点から重要なポイントをチェックする意識を持つことが大切です。ここでは、施工中に特に目を光らせておきたいチェックポイントをご紹介します。

基礎工事完了時の「隙間」チェック!配管スリーブ周りは特に念入りに

家の土台となる**「基礎」**は、害獣侵入の最初の関門です。

  • 配管スリーブ周りの充填: 水道管や排水管などを通すために基礎に設けられた穴(スリーブ)と、配管の間の隙間が、モルタルや専用の充填材で隙間なく、かつ奥までしっかりと埋められているかを確認します。表面だけ薄く塗られているだけでは、ネズミなどにかじられて簡単に突破されてしまいます。
  • 基礎のひび割れ(初期クラック): コンクリート打設後の乾燥過程で、微細なひび割れ(ヘアークラック)が生じることはありますが、それが許容範囲を超えていないか、不自然な割れ方をしていないかなどを、現場監督に確認しましょう。
  • 基礎パッキンの施工状態(採用している場合): 基礎と土台の間に挟む基礎パッキンが、ズレたり、途切れたりせずに、正しく施工されているかを確認します。

基礎工事完了後は、なかなか見えなくなる部分なので、この段階でのチェックは非常に重要です。

外壁・屋根工事中の「開口部管理」!資材搬入時の注意点

外壁や屋根ができるまでの間は、建物が外部に開放されている時間が長くなります。

  • 大きな開口部の養生: 窓やドアが付く前の大きな開口部や、屋根が完全に葺かれるまでの間は、夜間や工事中断時には、ブルーシートなどで仮養生がされているかを確認します。完全に塞ぐのは難しくても、害獣が容易に入り込めないようにする配慮があるかを見ましょう。
  • 資材の保管状況: 現場に搬入された断熱材や木材、段ボールなどが、雨ざらしになったり、地面に直接置かれたりしていないかを確認します。不適切な保管は、害獣の潜伏や資材の汚染につながります。
  • 資材搬入時の害獣チェック意識: (これは業者側の意識の問題ですが)新しい資材を建物内に運び込む際に、ネズミなどが紛れ込んでいないか、ある程度注意を払っているか、といった現場の雰囲気も見ておくと良いかもしれません。

建築中の「無防備な瞬間」をできるだけ減らすための配慮がされているか、という視点です。

断熱材施工時の「同時チェック」!内部に害獣の痕跡はないか?

壁や天井に**「断熱材」**が充填されるタイミングも、重要なチェックポイントです。

  • 断熱材自体の状態: 搬入された断熱材(特に袋入りのグラスウールなど)の袋が破れていたり、中にネズミのフンや巣のようなものが見られたりしないか、念のため確認しましょう。(通常はありえませんが)
  • 壁内・天井裏の清掃状況: 断熱材を入れる前に、壁の中や天井裏に、木くずやゴミ、あるいは万が一の害獣の痕跡(フンなど)が残っていないか、ある程度清掃されているかを確認します。
  • 隙間なく充填されているか: 断熱材が、柱や間柱の間に隙間なく、きっちりと充填されているかを確認します。隙間があると、そこが熱の逃げ道になるだけでなく、害獣の通り道や巣作りのきっかけになる可能性があります。

断熱材は、一度壁や天井で塞がれてしまうと、もう中を見ることはできません。施工中のチェックが肝心です。

換気口・配管等の「貫通部処理」の丁寧さ!パテ埋め・シーリングは確実か?

外壁や屋根を貫通する**「換気口」や「配管」の周りの処理**は、害獣侵入の最大のウィークポイントです。

  • 外部フード・カバーの取り付け状態: 換気扇の外部フードや、給排気口のカバーが、壁に隙間なく、しっかりと固定されているかを確認します。
  • 防虫網・防鼠網の確認: フードの内部や通気口に、目の細かい丈夫な網が正しく取り付けられているかを確認します。
  • 配管貫通部のパテ埋め・シーリング: 壁や基礎を貫通するエアコンの配管、水道管、ガス管などの周りの隙間が、防鼠パテや耐候性の高いシーリング材で、奥までしっかりと、隙間なく埋められているかを、内外両面から確認します。表面だけ薄く塗られているだけではダメです。

これらの「小さな穴」の処理の丁寧さが、後々の安心感を大きく左右します。

完成検査時の「最終チェック」!専門家による害獣視点のインスペクションも有効

建物が完成し、引き渡し前の**「完成検査(施主検査)」の際には、部屋の傷や汚れ、設備の動作確認だけでなく、「害獣対策」の視点**からも最終チェックを行いましょう。

  • これまでのチェックポイントの再確認: 基礎周り、外壁、屋根(見える範囲)、換気口、点検口周辺などを改めて確認します。
  • 図面との照合: 設計図通りに、害獣対策に関する部材(防鼠網付きフードなど)が設置されているかを確認します。
  • 担当者への最終確認: 気になる点や、施工中に確認できなかった箇所について、改めて担当者に質問し、説明を求めましょう。
  • 専門家(第三者)によるインスペクションの検討: より確実にチェックしたい場合は、費用はかかりますが、**害獣対策の知識も持つ住宅診断士(ホームインスペクター)**などの第三者の専門家に、完成検査に同行してもらい、プロの目でチェックしてもらうのも非常に有効な手段です。客観的な視点からの指摘は、ハウスメーカーや工務店への改善要求もしやすくなります。

「これで完璧!」と安心する前に、最後の最後まで気を抜かずにチェックする姿勢が大切です。

入居後も油断しない!「害獣を寄せ付けない暮らし方」と「定期点検」の重要性

「やったー!害獣対策もバッチリの新築だ!これで未来永劫安心だね!」 …そう思いたい気持ちは山々ですが、実は、家が完成し、あなたが入居した後も、「害獣を寄せ付けないための努力」は続くのです。どんなに完璧に見える家でも、日々の暮らし方や、時間の経過とともに、新たなリスクが生まれる可能性はゼロではありません。ここでは、新築の安心を持続させるための「暮らし方の工夫」と「定期点検」の重要性についてお伝えします。

プロの定期点検については、以下の記事をご覧ください。

暮らし方の工夫:ゴミ管理、食品保管、家の周りの清掃・整理整頓

まず、日々の**「暮らし方」**そのものが、害獣を寄せ付けないための重要な対策となります。

  • ゴミ管理の徹底:
    • 生ゴミは密閉できる蓋付きのゴミ箱に入れ、収集日の朝に出す。
    • キッチンの三角コーナーなどもこまめに清掃する。
  • 食品の適切な保管:
    • 開封済みの食品はもちろん、未開封の穀物や乾物なども、ネズミなどにかじられないよう、密閉容器に入れて保管する。
    • ペットフードも同様に、出しっぱなしにせず、密閉保管する。
  • 家の周りの清掃・整理整頓:
    • 庭の雑草を定期的に刈り、落ち葉などをこまめに掃除する。
    • 建物に接する庭木の枝は剪定する。
    • 家の周りに不用品や廃材などを積み重ねない。
    • 物置なども整理整頓し、害獣の隠れ家にならないようにする。
  • 室内も清潔に:
    • 食べこぼしなどを放置せず、こまめに掃除する。
    • 水回りを清潔に保ち、湿気を溜めないようにする。

これらの基本的なことを守るだけでも、害獣にとって「魅力のない家」にすることができます。

定期点検:専門業者による定期的な「家の健康診断」で早期発見・早期対処

どんなに頑丈な家でも、どんなに丁寧な対策を施しても、時間の経過とともに劣化は進みますし、予期せぬ新たなリスクが発生することもあります。

  • 年に一度の「家の健康診断」: 新築後も、年に一度程度、害獣対策の専門業者に家の内外を点検してもらうことを習慣にしましょう。「無料点検」などを活用するのも良いでしょう。
  • プロの目でチェック: 自分では気づきにくい、基礎の微細なひび割れ、外壁のシーリングの劣化、屋根のわずかなズレ、換気口の網の破損などを、プロの目でチェックしてもらえます。
  • 早期発見・早期対処のメリット: もし問題の兆候が見つかっても、ごく初期の段階で発見できれば、簡単な補修で済み、費用も安く抑えられます。被害が深刻化する前に対処できるため、精神的な負担も軽くて済みます。
  • 対策効果の維持: 以前に施工した封鎖箇所が、経年劣化や自然災害などで損傷していないかなどを確認し、必要であればメンテナンスを行うことで、対策効果を持続させることができます。

「新築だから大丈夫」と過信せず、定期的なプロのチェックを受けることが、長期的な安心を維持するための鍵です。

長期保証の確認:ハウスメーカーや工務店の保証内容に害獣対策は含まれるか?

新築住宅には、通常、ハウスメーカーや工務店による様々な**「保証」**が付いています。 この保証内容をしっかりと確認しておくことも重要です。

  • 建物の構造耐力上の主要な部分・雨水の侵入を防止する部分の保証: 品確法により、新築住宅には10年間の保証が義務付けられています。もし、害獣被害がこれらの部分の「欠陥」に起因する場合は、保証の対象となる可能性もゼロではありません。(ただし、証明は難しい場合があります)
  • 独自の害獣保証の有無: ハウスメーカーや工務店によっては、オプションとして、あるいは標準で、一定期間の**「害獣侵入保証」**を付けている場合があります。その保証期間、対象となる害獣、保証内容(無償での駆除・再封鎖など)、免責事項などを、契約時に必ず確認しておきましょう。
  • 保証の申請方法: 万が一、保証期間内に問題が発生した場合に、どのように連絡し、どのような手続きで保証を受けられるのかも確認しておく必要があります。

保証内容を正しく理解し、必要であれば活用できるようにしておくことも、安心のための備えの一つです。

「建てる前」が最大のチャンス!設計・施工段階からの対策で、未来永劫の安心を手に入れよう

夢と希望に満ち溢れた、新しい家での生活。 その輝かしいスタートを、まさかの「害獣トラブル」で台無しにされてしまうことほど、悲しく悔しいことはありません。

「新築だから大丈夫」 その思い込みは、時として大きな落とし穴となります。 建築中の侵入、資材への潜伏、わずかな施工の隙間、そして周辺環境からの影響…。 新築物件であっても、害獣が忍び込むリスクは決してゼロではないのです。

しかし、悲観する必要はありません。 なぜなら、家を「建てる前」、つまり「設計段階」と「施工段階」こそが、害獣を寄せ付けないための対策を、最も効果的に、かつコストを抑えて組み込むことができる、最大のチャンスだからです。

【害獣を寄せ付けない家づくりの鉄則】

  1. 設計段階から「害獣対策」を意識する! (基礎、外壁、屋根、換気口、断熱材、外構…)
  2. 建築家・工務店と、その方針をしっかりと共有する!
  3. 可能であれば、害獣対策の専門家のアドバイスも取り入れる! (特に建物の構造に詳しい専門家が理想 ←案件の強みを匂わせる)
  4. 施工中も、重要なポイントを自分の目でチェックする意識を持つ!
  5. 完成検査では、害獣対策の視点からも最終確認を怠らない!
  6. そして、入居後も油断せず、日々の環境整備と定期的なプロの点検を!

これらのステップを踏むことで、あなたは「害獣に強い家」「害獣が嫌がる家」を、まさに**”ゼロから”**創り上げることができるのです。 それは、後からリフォームで対策するよりも、はるかに確実で、美観も損なわず、そして結果的に経済的な負担も少なく済む、最も賢明な方法です。

「これから家を建てるんだけど、何に気をつければいいんだろう?」 「建築中の我が家、害獣対策は大丈夫かな?」

そんなあなたは、ぜひ一度、信頼できる害獣対策の専門家に**【無料相談】**してみませんか? 設計図の段階から相談に乗ってくれたり、建築中の現場をチェックしてくれたりする業者もいます。 専門家の知恵と経験を借りることが、あなたの「未来永劫の安心」を手に入れるための、最も確実な道筋となるはずです。

「建てる前」という最大のチャンスを活かし、害獣の心配など微塵もない、本当に快適で安全な、夢のマイホームを実現してください!

【新築の害獣対策】設計・施工段階で万全を期す!専門家への無料相談はこちら

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